第1回全国大会報告


 10月25日(金)、26日(土)にグローバル人材育成教育学会第1回全国大会が福岡大学(福岡市)で開かれました。25日の学会発足記念講演では、志賀俊之氏(日産自動車副会長)から「日産は事業所、工場での日常業務は英語を使っている」と2つの場面を紹介しながら、「グローバル競争を勝ち抜くグロ-バル人財」についての素晴らしいご講演がありました。

 その後、廣實郁郎氏(九州経済産業局長)と3大学の関係者が加わり、「グローバル社会と大学の可能性」をテーマにとても活発な議論が行われました。企業の求めるグローバル人材を明らかにし、大学でどのように育てるのかについて建設的な意見が交わされ、「今後とも産業界と大学はよく話し合い、役割分担を考えた上で、大学生ではグローバル人材を育て、社会に送り出していこう」との結論が得られました。また、当日出席してくれた福岡大学附属若葉高校、中村学園高校の国際コースの90名の生徒さんは講演・シンポの間、目を大きく開けて聞き入り、質問や意見を大変多くしてくださったので、会場は大いに盛り上がりました。

 今回の4時間に及ぶ講演・シンポジウムは60分に編集され、12月14日(土)午後2時から1時間番組として、NHKのEテレで放送予定です。ぜひともご覧ください。

 26日の学会講演会には100名近くの会員、教育関係者・企業関係者が参加し、午前中は国際教養大学と北九州市立大学の事例発表、午後からはグローバル人材の育成・評価に関連した研究発表が行われ、「とてもよく分かった、非常に参考になった」との意見がその後の情報交換会で聞かれました。

 グローバル人材育成教育学会は今後も活発な活動が予定されており、12月21日(土)には関東支部の支部大会を東京海洋大学で開く方向で調整が進んでいます。また、来年度の第2回全国大会は2014年11月15日(土)~16日(日)に秋田県の国際教養大学(大会実行委員長は勝又美智雄教授)で開催が予定され、前日、14日(金)には国際教養大学の見学会・前夜祭も計画されています。来年の全国大会も今からご予定に入れていただき、是非ともご参加ください。

 このたびの情報交換会には50名余りの参加者があり「今回は1会場で全員が同じ発表を聞いたので、情報交換会が共通の話題で盛り上がった」とのご意見を複数の会員からいただきましたので、来年度の大会1日目は全体会合、2日目は分科会で専門的な議論を重ねる形式にできないか検討したいと考えています。

 今回の学会における2日間の議論を通じ、今、大学に求められているグローバル人材の育成には英語教員に加え、いろいろな研究分野の教員と社会の協力が必要であること、その組み合わせがうまく行っている大学から真のグローバル人材を世に輩出できることに気づかされました。多くの会員は、次の全国大会へ向けて、それぞれの大学の問題に正面から取り組むことを誓い、職場に戻っていきました。

グローバル人材育成教育学会 会長 小野 博

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